2006年10月

 仕事編
 生活編


  あたたかく明るい「秋」と思える10月だった。「スポーツの秋」らしく走る距離も積み重ねられ、少しずつ走力が戻ってきた手応えも感じられた1ヶ月だった。来年2月の「東京マラソン」の当選通知も届き、新たなモチベーションも生まれた。

 仕事の面でも「実り」が感じられることもあった。でも、ミスもしたし、取り巻く環境は大きく好転したわけではない。でも、ハリの感じられた10月だった。

 

◆仕事編

■10月3日

 きょうもパラレルに走るプロジェクトの流れに乗っかって走っていったという感じ。忙しいけれど充実感はある。本日も22時30分退社。きょうはいつになくフロアから人が少なくなるのが早かった。まだ火曜日、今から目一杯がんばっては週末まで体力が温存できないというところか。「まだ10時なのに・・・」とつぶやいたら「もう・・・ですよ、いとうさん」って切り返されてしまった。うん、たしかに遅くなることを当たり前と思ってちゃいけないね。

■10月4日

 6時半に目が覚める。もう少し寝ていられる時間だけどなんとなく起きだしてしまった。今週は4時間台の睡眠時間がつづいている。そのせいではないだろうけれど、きょうは花粉症の症状が酷い。いつもなら寝起きはつらくてもラッシュの電車に乗り込む頃には症状が収まっている。ところがきょうは・・・。

 会社についてもくしゃみ・鼻水・泪目の症状がつづく。こうなると、生産性が若干低下するのは否めない。風邪をひいたのかなぁと不安になるが熱はない。幸いにしてきょうはめずらしくミーティングが入っていないスケジュールだった。月初の帳票を整える作業に没頭するが、時折襲うくしゃみにときどき思考が停止する。でも、どうにかこうにか3営業日以内と決められている提出物は整えられた。

 そんな状況なので、一区切りついた21時20分に退社。玄関を開けたら、22時にセットしてあった炊飯器があたたかな香りを立てていた。ちょっとうれしい。時間がとれたので、洗いざらしのままハンガーに掛けてあったシャツにアイロンをかけた。

■10月6日

 1年の総雨量の何分の一かが1日で降るかもしれないという大雨の予報がでている。朝からかなり強く降っている雨は午後にはいちだんと強まるとか。きょうも内勤なので会社にさえ入ってしまえば雨の影響は及ばないだろうと想像できたが、濡れてもいいようにちょっと着古したジーンズで出かける。

 きょうは朝いちばんに「グループ総会」(これまでは全社ミーティングと呼んでいた)があった。いつものようにボスの方針説明などが中心だが、先日行われた人事グループによるアンケートの経過報告があった。評価や育成に関する質問に対する回答に、評価する立場の人間の評価をしっかりしほしいとか、しかるべき立場の人にもマネジメント講習を行ってほしいという声があったという。これってわたしのこと言っているんだろうなと思ったりする。

 どちらかといえば「プレイヤー」でいることを望んでいるわたしだから、チームマネジメントは簡単じゃないし、なかなか思うようにはいかない。弱音は吐きたくないけれどね。

 けさの山手線の星占いで「おひつじ座」は、とにかく多忙、できることからひとつずつ片づけていきましょうということだった。現実も「多忙」というか、とにかく次々に判断を求められることがでてくる一日だった気がする。それらを占いどおり、ひとつひとつ片づけたというところだ。

 わたしのサイトにアフィリエイトバナーをはらせてもらっている某ショッピングサイトのメンテナンスが予定よりかなり延びた。遅延のお詫びのメールは、アフィリエイトプログラムを提供している某社のメール配信システムの混雑に巻き込まれてこちらも遅れた。リニューアルは終了したのに、サーバとIPアドレスを紐付けるデータが行き渡らず、バナーやダイナミックリンクの表示が遅れるという状況が残った。担当の方を存じ上げているが、ここ2〜3日は食べ物ものどを通らないだろうなぁと同情を禁じ得ない。おつかれさまです。

■10月12日

 きょうのうちの事業部は朝と夜にふたつのイベントを抱えていた。朝のイベントは、今、うちが進めている企画をプロのメイクアップアーティストさん3人に実力診断してもらうというもの。担当はわたし。こちらは参加人数も多くないし、段取りはさしてむつかしくなかったが、うまく進行できるか、期待した結果が残せるか心配ではあった。

 夜は、一般ユーザーさん10名をお招きするというイベント。募集告知からはじまって、参加者決定、その連絡。そして当日の進行、美品の準備と担当のI嬢はこのところ遅くまでがんばってくれていた。本当に予定した人たちが事案どおりに集まってくれるかなど、当日ふたを開けてみるまでは、気が落ち着かなかっただろうなと思う。講師の説明に熱が入り、予定の時間がかなりおしたけれど、それはうれしい誤算だっただろう。いい経験をしたんじゃないかなぁ。

 ふたつのイベントの双方に編集者として関わってくれた Fさんにも「長い一日おつかれさま」という感謝の気持ち。何はともあれ、うちとしてイベントをすること自体がはじめて、しかも都合でそれが同じ日にセットされたという大変な一日だったが、無事に終えられてホッとしている。

■10月13日

 弊社はフレックス勤務体制、そのコアタイムは10時〜15時となっている。夜型の人が多いこともあって、 9時30分くらいまではフロアにほとんど人がいない。わたしは毎日9時前には会社に着いている。この時間帯は電話も鳴らないし、データの集計などの集中が必要な仕事に向いている。

 けさ9時すぎに出社してきたMくんから「いとうさんって朝型ですか?」って声をかけられた。じぶんではとくにそういう意識はないが、朝って仕事に集中できるからいいよねと返すと、そうなんですよねぇとさわやかな笑顔で返事が返ってきた。弊社では結構希有な存在かもしれない。

 午後、打ち合わせにきてくれたL社のYさんは、このところ毎日忙しくて23時に会社にいることもざらだといっていた。わたしもこのところ22時前に会社を出ることはまずない。遅い時間でもどんどん電話くださいねって、おたがいあまり笑えない。その彼女と意見が一致したのが、朝の電話が鳴らない時間帯と、休日の仕事はとても捗るということ。

 東京で単身赴任をはじめるときに、こちらの知り合いから「休みの日も、うちにいてもひとりだし、することもないから会社に行って仕事でもするか」という淋しい人にはならないようにという忠告をうけたことをいつも思い出す。ひとりがつまらないとか、することがないから休日出勤をするということはないが、あの効率のよい作業環境って捨てがたいものがある。そこもYさんと認識が一致した。

 「遅く帰っても自炊なんですよね」と問われたので、もうこれはストレス解消を兼ねた趣味みたいなものだからねと答える。けさは朝食を摂りながら塩サバを焼いた。賞味期限がきてしまったので、やむを得ずお昼のお弁当のおかずにもってでたのだ。まさか、お昼に会社でじぶんで焼いた魚を食べる人になるとはねぇ。でも、脂がのっていておいしかった。

 金曜日がくるのがとても早くて、あしたは休みだというのはうれしいが、今週は1日足りないばかりにホントに忙しかった。忙しさにかまけるとミスを呼ぶこともあるので気をつけなくちゃ。本日は22時05分に会社を出た。ちょっと早いなって感じてしまう「慣れ」が怖い。

■10月19日

 わたしが今あるのは、化粧品店の団体でいろいろ勉強させてもらったからだというのは、あちらこちらに書いている。全国規模の大きなイベントをひとりで仕切ったこともあったし、団体のサイトを立ち上げたり、グループウエアを導入したり、IT化推進の旗振りを担ってきた。

 ただ、そこでの仕事は基本的にボランティア。認められることや任されることがうれしくて、じぶんのお店のことをさておいて注力してきた。(それがお店を閉めることになった遠因ともいえる)そのことで収入が得られるわけではないから、褒められこそすれ、非難されることはない・・・はずだ。それでも、常にスポットライトがあたっていることで、やっかみや妬みのような仕打ちを受けることもあった。

 そんなとき、盾となってかばってくれた恩人がいる。「オレがいいと言っているんだから思い切って好きなようにやればいい」といつも言ってもらってきた。それが常に心の支えだった。(恩返しの機会をいつも心に秘めている)

 給料をもらって「会社」という組織の仕事にコミットするとなると、ボランティアとは違う。じぶんとしてもらっている給料分の仕事さえすれば、あとはどうでもいいと考える向きもあろう。与えられたミッションをこなすだけでなく、さらに高いステージをめざすことのじぶんの「働きがい」と感じる向きもあろう。個々の考え方はさまざまであるのは理解できる。

 ただ、それらを束ねる立場となると、コミットの度合いの濃淡が同じグループの中に生じてくると、目標達成に向けてめざす到達点はきまっていてもその歩みにズレを生じさせる。もちろん、みんなちゃんとがんばってくれている。そのことはまちがいないのだが・・・。そんな軋轢の中で迷い悩むメンバーも出てくる。ここでわたしに求められるのは、年長者らしく「重し」となってメンバーをまとめること、進むべき道をキチンと指し示すこと。そして結果を残すこと。

 結果ばかりをみれば、軋轢の狭間に苦しむメンバーが多くなる。プロセスだけを重視しているだけでは結果はついてこない。そのあたりのさじ加減がむつかしい。でも、ほんとうにがんばっている人の汗に報いられるようにするのがわたしの大事な仕事でもある。わたしがしてもらってきたように、あるときは「盾」となる必要がある。それが間接的な「恩返し」でもある。

 今夜の退社は22時10分。うちのグループでは最後だった。べつに残業することがえらいわけじゃないけれどねぇ。

■10月26日

 本日も秋晴れ。風がおさまって肌寒さは一段落。きょうの午後はうちのグループのふたつのチームと別々にミーティング。簡単にいうと業務の流れの川上と川下のチーム。目標は同じであっても業務へのコミットのしかたが異なる。立ち位置の違いはうまくまとめないと不協和音になる可能性もある。ここはわたしの力量の問われるところ。

 理詰めでまとめ上げるのがいいのかもしれないが、わたし的には抑えつけるのではなく、雰囲気づくりでチームの一体感をと思っているのだが、これが実はなかなかにしてむつかしい。うまく結果が出ているうちにと思っているのだけど。

■10月30日

 あたらしい1週間がはじまった。なかなか寝付けずにいたのだが、いざ眠りに落ちるとお日さまに干してふかふかになった羽毛ふとんの心地よさに包まれて熟睡だった。時間は短めでもけさは快適な目覚め。

 きょう午後、某代理店から電話が入った。インターネット広告を得意としている会社だ。なんでもクライアントさんが、今うちが展開しているサービスのリリースを見て問い合わせてきたのだという。そこで内容を詳しく教えてほしいというのが、最初の電話の主旨だった。その後、同僚と思われる別の人からも質問攻めにあう。

 きょうの人だけがとくにそうだったのかもしれないけれど、うちの社員にも、ふだんおつき合いしているメーカーさんにもまったくいないタイプだった。本人はとくに意識はしていないのだと思われるが、質問をしてくる口調はいかにも高圧的だった。

 企業だから当然「結果を残してなんぼ」なのはわかる。彼らにとって結果とは売上であり利益なのは明確だけど、なんだかそれが電話口からびんびんと伝わってきて気持ちがざらざらする。そんなんじゃぁ、やっていけないよって言われそうだなぁ。

 最初に送ったPDFファイルに加えて、PowerPointのファイルを送れと要求された。代理店だから、うちが出している価格に彼らの利益(手数料)をのせてクライアントに提示するためにファイルを書き替えるのだろう。それはべつに構わないけれど、すぐに送っておいたのに「受領しました」のメールひとつ送り返してこないのはちょっと失礼じゃないかな。

 なんか、そういうのって好きじゃないなぁ・・・って、やっぱり生き馬の目を抜く社会を泳いでいくのには甘いわたしというところか。

■10月31日

 きのう「わたしは甘い」と書いた。それを露呈させてしまうできごとが本日発生。10月31日、きょうまでなんとか乗り切れるはずと願望を込めて見通していたのだが、その読みが甘かった。早い段階でアラートを鳴らしておけば、まわりの協力を得られて乗り切れたかもしれない。またしてもじぶんに閉じてしまったことが悔やまれる。

 でもすんでしまったことはしかたない。これをプラスに転じさせることができればいいのだ。(・・・よね)

 落ちこまないように集計作業に没頭。10月度の数字を確定させる。いい結果だから細かい作業も苦じゃない。退社は久々の23時。まだまだ元気!
 

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◆生活編

■10月1日

 かつてランナー向けの雑誌を購読していた頃は10月は「走り込み月間」だった。壁にポスターカレンダーを貼って毎日に記録を記入したりしていた。そのランナー向け雑誌が提唱したイベントで、大会と同じく費用を払って参加していたもの。うまくのせられていたともいえるが、モチベーションとなっていたことも間違いはない。

 ことしの10月のはじめの日、雲が厚くなってきた11時半前に走りにでる。お昼にかかるのでリュックにバーになった栄養食品とバナナ、スポーツドリンクを入れる。携帯でFMを聴きながら埼玉県をめざす。

 笹目橋を渡って荒川堤防を上流に向かう。荒川調整池(彩湖)をぐるりとまわって帰ってくる。ちょうど彩湖のいちばん先にたどり着いて給水・給食をした13 時頃から雨が降り出す。東京都に戻り、板橋区を経て練馬区に入ったあたりでは本降りに。おかげて心肺的には楽に走り切れた。

 本日は 26.8km。フルを気持ちよく走りきるにはまだまだ脚力は全然足りない。週に1〜2回では無理なんだろうなぁ・・・。申し込んでいた「世田谷246マラソン」は抽選にはずれた。11月のこのハーフで弾みをつけようと思っていたが、ちょっとモチベーションが下がった。もしかしたらまだ間に合うかもときのう誘われた大会も、残念ながら金曜日までで受付が終わっていた。そろそろ抽選が行われる「東京マラソン」がどうなるかだなぁ。
■10月2日

 冷たい雨が降り続いている。朝刊を読むのに電気をつけないといけないくらい空がどんより暗い。その朝刊を取りにいちど下まで降りていく。2階の通路に折りたたみの傘が置いてある。玄関のドア側には白い傘も立てかけてある。最初、この通路で傘を見たときは誰かの忘れ物かと思っていたのだが、その後1年以上が経ち、この部屋の住人は玄関の中に傘を置かないと決めているようだということがハッキリしている。(でも、いい傘や大事な傘は玄関の中なのだろうな)

 わたしだって傘立てがあるわけじゃない。玄関の小さなスペースに置いたバケツが傘立てがわりだ。でもべつに不自由でもなければ困ることもない。共用の通路を傘立てがわりというのはどういうことなのかなぁ・・・って思ってしまう。この部屋の住人は女性のはずだ。

 午後には止むという予報だったはずの雨が、22時30分に会社を出たときもまだ細かく降っていた。本日10月2日は10(とう)2(ふ)の日、駅前のスーパーの月曜特売でいつものようにカゴに入れた。夕食の食卓には冷蔵庫の買い置きの豆腐を並べる。行きつけのスーパーが最近扱いをはじめたSというメーカーの木綿豆腐は、なめらかでちょっと絹ごしみたいな感じ。個人的にはもう少しざらざらしていてほうがいいなぁ。

■10月5日

 きょう「当選通知」がメールで届いた。ブログ検索をかけると「せっかくタバコもやめたのに落選だった」というようなハズレ組の記事のほうが多い。当選したことを口にするのは、残念だった人にちょっと申し訳ないという気持ちがして、諸手を挙げてよろこびを表せないというところかもしれない。

 なんのことかって? そう来年2月18日の「東京マラソン」の参加資格が得られたのだ。3倍の競争率の中での当選だから素直にうれしい。「はずれた方の分もちゃんと練習して真面目に走ります」って優等生発言をしたいところだが、真剣に走り込んでいかなくてはいけないとなると時間のやりくりも大変だなぁって思いもあって、手放しでよろこんではいられない。今のわたしには42.195kmは、はじめて100kmウルトラを走ろうとしていたときよりも長い距離に思えるのだ。4ヶ月半なんてあっという間だ。果たして自信をもってスタートラインに立てるかなぁ。

 今夜も少し早めの退社。駅前のスーパーに立ち寄ってくる。丸々と太った「アジ」1尾が半額の60円。エビのかき揚げが半額の64円。22時すぎだとまだまだお値打ちなものも残っているということかな。並んだレジは実習生の女の娘。きりっとした眉が真面目そうな印象。習ったとおりの丁寧な作業はわるくないが、たまたまレジの調子が悪いのか、彼女のスキャニングの未熟さなのか、なかなかコードが読み取れない。加えて、鶏肉やアジ、キャベツやらを袋に入れてくれたりする。これもありがたいけれど、夕方で列が長かったら顰蹙だろうなぁ。早くなれてね、Kさん。

 夕食は味噌煮込みうどん。そろそろこうした温かいものがうれしい季節になった。かき揚げをうどんにのせた。揚げ物ってじぶんではほとんどしないので久しぶり。あまり脂っこくなくて結構いけた。でも遅い夕食には1玉のうどんがちょっと多かったりする。あしたは全社ミーティングなのでいつもより早くうちを出なくてはいけない。早く寝ようと思うのだけど、おなかはいっぱいになってしまった。

■10月8日

 爽やかな秋晴れがつづく。あいかわらず風が強めだがそれもまた快適さを後押ししている。いつもの日曜日のようにスーパーへ買いだし。まるまると太ったサンマを買ってくる。

 本日はインボイスSEIBUドームへ。西武とソフトバンクのパリーグプレーオフ1stステージの第2戦の観戦だ。発売から3日目に購入したこのチケット、ベンチサイドシートは3塁側だが前から11列目で、バックネット裏特別席のすぐ脇というとてもいいロケーション。1枚だけの購入ということでポツンと売れ残っていたのかなぁ。

 インボイスSEIBUドームは2回目。生で野球を観たいという気持ちで出かけたタイガースファンのわたしとしては、応援するのは西武でもソフトバンクでもどちらでもよかったのだが(それぞれのファンの方には申し訳ない)わずかの3塁側ということと、きのうソフトバンクが負けて王手をかけられていることもあって判官贔屓もあって、本日はソフトバックを応援する。

 インボイスSEIBUドームは2回目。密閉されたドームとは違う心地よさに休日の午後を快適に過ごす。ゲームは先発和田が1回裏に中島にいきなり先制ソロホームランを打たれる展開も、逆転、そして最終回には松中のだめ押し3ランも出て、「応援した」ソフトバンクが大勝。満足感目一杯だ。

 ヒーローインタビューは、荒れそうになったゲームをきっちり締めた中継ぎの柳瀬と5打点の松中がお立ち台に上がる。3塁側からレフトまで球場の半分を埋めたソフトバンクファンの歓声を受けながらインタビューに答えていた松中が突然声を詰まらせた。そして目にはみるみる涙があふれ、しばらくことばが出なかった。

 昨年も一昨年もプレーオフではまったくの不振を極めて「戦犯」のごとく言われた彼にとって、打のヒーローとして呼ばれたお立ち台でその活躍をあたたかい声援とともに讃えられたことに感極まったというところなのだろう。男気が強く感じられた松中の「男泣き」にわたしももらい泣き。いい試合が観られて幸せ。

 パリーグプレーオフ1stステージの決着はあしたへ持ち越し。試合後のバックスクリーンには西口と寺原の予告先発が発表された。たのしみだ。セリーグはデーゲームで中日が勝ってマジック3。ナイトゲームで再三の得点機を逸したタイガースはジャイアンツに痛い痛い敗戦。先日雨で流れた中日との直接対決、この12日の試合は「消化試合」になってしまう可能性が出てきた。夢はここまでか。

■10月9日

 海や山では大荒れで死者や行方不明者がでた3連休、東京はさわやかな秋晴れがつづいて心地よい休日となった。個人的にも休日出勤することなく、自宅に仕事を持ち込むでもなく、お休みを満喫した。

 初日は映画を観、2日目にはパリーグプレーオフを観、そして、きょうは都内を走った。3日それぞれに「秋」を味わえたかな。お昼ごはん(カボチャを煮てみた)をすませ、13時すぎにスタート。きょうの目的地は東京ドーム〜護国寺。全行程を走り切れれば25km強のはず。東京ドームをターンして飯田橋に出れば、ここからは地下鉄有楽町線に沿ったコースとなる。リタイアした場合も想定したのだが・・・。

 川越街道〜春日通りを走って東京ドーム(水道橋)へ。地下鉄丸ノ内線に乗っていると想像できないが、茗荷谷あたりの春日通りは両側にビルやマンションが建ち並んでいて、ちょっと意外。飯田橋から護国寺にかけても両側はあたらしいビルが多い。講談社は重厚な石造りのままだったが・・・。

 護国寺で給水を兼ねて休憩。石段を上ってお参りしてくる。それにしても東京のど真ん中にこんなゆったりした空間があるのも驚き。池袋に戻ってくると残りは7km。なんとかバテずに戻ってこられた。ただ、フルマラソン35kmの壁に立ち向かうにはまだまだ力が足りない。

■10月12日

 きょうパリーグを制覇した日本ハム、その試合の行われた札幌ドームは超満員。パリーグに多い飛び跳ねる応援でドーム全体が揺れていたらしい。日ハムとそのファンのみなさんにはオメデトウと言っておくが、それより誇らしいのは、消化試合となった阪神中日戦に47506人のファンが詰めかけたこと。甲子園球場の今季最終戦で、片岡選手の引退試合だったとしても、雌雄が決したあとの平日のナイターである。これって阪神ファンを自慢してもいいよね。

 タイガースの今シーズン最終戦は16日の神宮球場のヤクルト戦の予定。7階の窓からは球場の照明灯が見える。駆けつけたいところだけど、月曜日の18時20分試合開始じゃなぁ・・・。

■10月14日

 お昼ごはんをすませて13時10分に走りに出る。本日はまとまった距離を走ることを兼ねて乃木坂の会社をめざす。片道が13.9kmと思ったより近かったのは確認済。西武池袋線江古田駅近くの商店街を抜け、新目白通り〜明治通りを経て新宿3丁目へ。新宿通りで四谷に出て外苑東通りを南下すれば、弊社の前に出る。信号待ちを含めて1時間40分。「近いなぁ」というのが第一印象。通常の通勤時間が55分だしね。

 少し汗になったランシャツだけ着替えて、風邪をひかないようにしてハーフスパッツのまま、2時間半集中して仕事にとりかかる。週明けの仕事がこれでだいぶ楽になるなぁ。帰りは17時 25分スタート。おなかがすきはじめた時間帯、歩道にただよってくるいろいろなおいしそうなニオイがちょっとつらい。帰りも1時間40分。この季節ともなれば、給水なしで走れるし快適だ。

 知り合いから言われていた「休日出勤」の理由付け。きょうは「することもないから会社にでも行くか」ではなく、走っていく目的地がたまたま(?)「会社」だったということだからまぁわるくないよね?

■10月15日

 日曜日のいつものスーパーでの買い物。きょうは「玄米 5kg」を購入。お昼ごはんをすませたあと、池袋まで走る。通勤のお供の文庫本の在庫がなくなったからというのが、本日の「走る目的」。往きは川越街道経由で、帰りは地下鉄有楽町線をトレースしてくる。往復で14.4km。きのうときょうでようやくフルマラソンの距離(42.2km)。脚力は少しずつついてきたかなぁ・・・。

 夕食はカレー。きょうスーパーで安くなっていたカレールーを使う。これがCMをよく見かけた白いカレー(北海道カレーというネーミングは何故?)。できあがりの見た目はクリームシチューそのもの、でも味はカレーといえばカレーだ。牛乳を使ったりするので、やっぱりシチューっぽいけれど。保存容器に入れて冷凍してもなお、あしたの夕食分もある。こういうメニューはやっぱりひとり暮らしにはむつかしいものもあるね。

 夕食の食器の片づけを後回しにして、ユナイテッドシネマとしまえんに自転車を走らせる。20時からの回で「フラガール」を観る。シネマポイントがたまっていたので本日は無料。詳しくは書かないが途中から涙、涙、また涙。「一生懸命がんばる姿が、人の心を動かしました」というストーリーのものって、どこかに説教臭さがあったり、涙を押しつけるようなところがあるのだが、この「フラガール」にはそれがない。そんなところがクチコミでの動員の拡がりにつながっているのだろうなぁ。

 すごくあたたかい気持ちになって帰ってきたら、昨年、わたし以上の大転身をしたKさんからのメールが届いていた。久々にふれた彼女の文章から元気さが感じられて、また心がほっこりと暖かくなった。今夜はまた冷え込みそうだけど、気持ちはあたたかく眠れそうだ。

■10月23日

 きょうは妻の○○歳の誕生日。山手線の中から「タンオメ」メールを送る。クリスマスも含めて、家族の誕生日は一家揃ってケーキを囲むというのがわが家の決めごとだった。こどもが小さいうちは何の違和感もなかったが、高校生になり大学生になっても、親と一緒にケーキのロウソクを吹き消すのってどうよ・・・って思いもあった。でも、なんとなくずっとつづくような気もしていた。

 それが思わぬことから「決めごと」ではなくなった。お店を閉めわたしが東京での単身生活をはじめるということが理由となるとは、正直考えもしまかった。昨年の母の誕生日からわたしが抜けた4人となり、ことしの春からは就職で名古屋を離れた長男が抜けて、今や3人となってしまった。

 きょうにあわせて長男から焼き菓子のセットが送られてきたとメールが届いた。「忘れてはいないだろうけれど、何かしろよ」と1週間ほど前に電話で話したことをちゃんと守ったようだ。わたしは先週の結婚記念日とあわせて洋菓子を送っている。その時の電話では、前日の親類の法事でいっぱいお菓子をいただいてきたので・・・と言っていたから、長男には果物とかにするように言っておけばよかった。

 このところ「家族」という単位を考えさせられる文庫本がつづいている。鷺沢萌の「ウエルカムホーム」のあとは、矢作俊彦の「ららら科學の子」、そしてきょうから東野圭吾の「手紙」を読みはじめた。「手紙」ってもうすぐ映画も公開になるあの話だよなぁ。会社への往復時に読むにはどうかな・・・。と思わないでもないが、読みはじめると結構引き込まれる。

 部屋に帰り着いても誰とも口を聞くことはないし、灯りをつけたときに目に入ってくる時計の文字盤は23時30分を示していた。ただ、眠りに帰っているだけというような感覚もあるのだが、それも背負った鎧を脱げる暖かく明るい場所があることは幸せと言わずしてて何と言おう。

 けっしてホームシックにかかったわけではない。雨で肌寒いから人恋しい気持ちになっているのでもない。仕事で失敗してへこんでいるわけでもない。ただなんとなくそんなことを考えただけなのでご安心を。

■10月25日

 昨夜眠ろうとした1時すぎに急遽羽毛ふとんを引っぱりだした。朝の冷え込みが予想されたからだ。ほんとうなら圧縮袋から取り出しただけじゃなくて、お日さまにあててふかふかにしてから使いたいのだけど、背に腹は代えられない。でも、おかげで朝の冷え込み知らずだった。

 朝、灰色の雲から少し青空が見えはじめているのを見て、洗濯機を回す。そして晴れ間がひろがることを期待してベランダに干していく。そんなこともあっていつもより10分遅く駅に向かう。駅の改札に降りていく地下道で先日お世話になった山の家のオーナーのSさんとすれ違う。

 Sさんの職場の最寄り駅は氷川台だけど、ふだんは車での通勤なので地下鉄を使われることはほんとうに稀なこと。きょうは車検で車がなかったから地下鉄利用だったのだ。わたしがいつもより遅かったわけで、偶然が重なった結果だ。きょうはなんかいいことあるかもってちょっといい気分になる。

 でも、すれ違いざまに「おはようございます」って手ぱっちんをしただけだったことを猛省。ここはいくら双方が急いでいるとしても、「先日はどうもお世話になりました」ってキチンとごあいさつするのが大人だよなぁ・・・。すみませんでした>Sさん。

 原宿の駅ではJRと東京メトロの職員さんが、自転車の放置をやめようというキャンペーンのポケットティッシュを配っていた。クーポンマガジンや飲食店のチラシは受け取らないけれど、ポケットティッシュは何かと重宝なので受け取ることにしている。

 社内では、化粧品やサプリメントの他にこだわりの食材も扱っている某社から送られてきたドレッシングやお茶などを「ご自由にお持ち帰りください」というお知らせがネットワーク上に表示された。自炊派のわたしとしては、いりごまとキャロットソース(ドレッシングがわりになるらしい)をいただいてくる。

 いただきものがいろいろの25日。きょうの何より大きないただきものは「お給料」。振込だから明細を受け取っただけだし、振込先の口座は名古屋だからふところが急に暖かくなったという実感はないけれど・・・。

 今夜も仕事のキリのいいところで早めの帰宅。21時25分に会社を出た。今夜の夕食は「豆乳鍋」。ダイコンと鮭と豆腐とちょっと具は淋しかったが、身体も温まったし満足。さて、洗濯物をたたまなくちゃ・・・。

■10月27日

 週末、金曜日は朝から眠かった。ずっと睡眠不足気味ではあるけれど、何故かなぁってあくびを噛み殺しながら考えていた。で、はたと気づいたのは、けさはコーヒーを飲んでいないってこと。パンがなくなったので、けさはきのうの夜の残りの赤だしのおみそ汁と目玉焼きの朝食だったのだ。

 その睡眠不足は今夜あたり爆睡で取り返せばよいのだが、なんと今夜は「朝までカラオケ」。社内のいくつかの事業部を横断し、なおかつ興味深い顔ぶれということで、誘われたときに一も二もなく「行きます」と返事をしていたわたしだったりする。本日のカラオケのテーマは「昭和カラオケ」。もちろん、昭和真っ盛りを生きてきたので得意ではあるけれど、最近のおはこが歌えないのが・・・なんて残念がったりしている。

 と、書いているのはもうすぐ22時になろうかという社内。勤務中にすみません>社長。あ、もうそろそろ行くんですね・・・。朝までかぁ・・・、起きていられるかなぁ?

■10月28日

 初志貫徹の「完徹」。朝を六本木で迎えた。六本木ヒルズが窓の外に眺めながらの「昭和カラオケ」は大いに盛り上がった。でも、平均年齢30代前半なのにみんなよく昭和のうたを知っているなぁ・・・って感心しきり。それでも演歌がほとんど歌われないのがうちの会社らしい。わたしの「昭和」は、ザ・ブルーハーツ、ハウンドドック、アンルイスといったところ。夜明けのラーメンを食べて帰ってくる。

 部屋に帰り着いて燃えるゴミ出しをしてからベッドにもぐり込む。8時半だった。お昼13時過ぎに起きだす。青空がひろがっている。もったいない気分がしたけれど、時間を前倒しで使ったわけだからまぁいいかってところ。

 午後、品川までアフィリエイトプログラムでおつき合いのある某社のイベントに顔を出す。18時前に戻ってきて、部屋に掃除機をかける。今夜は湯船にお湯をはってのんびりと半身浴でもしよう。こののどのいがらっぽさは風邪ではなくカラオケでのはしゃぎすぎが原因だとは思うけれどね・・・。そうそう、オフィスは禁煙なので気がつかなかったけれど、喫煙者って女性も含めて意外に多いんだ。ちょっとビックリ。おかげできょうは洗濯物が多い。

■10月29日

 目覚めたときは曇り空だった。きょうは雨が降りやすいという予報だったことを思いだし、とくに何かをするわけでも出かけるわけでもないしと、またうつらうつらする。携帯電話のバイブする音にハッと気がつくと9時半だった。外は青空がひろがりはじめているようだ。トーストの朝食を摂りながらきのうの風呂の残り湯で洗濯機を回す。

 洗濯の終わりを告げるアラームが鳴ったときには外は青空がいっぱいにひろがっていた。ベランダに洗濯物をひろげるともに、羽毛ふとんを干す。今夜はふかふかだ! 午前中に食品スーパーとディスカウントストアをまわって買い物を済ませた。

 午後からは「昭和」を存分に満喫。9月につま恋で行われた吉田拓郎とかぐや姫のライブの総集編が15時〜と19時30分〜それぞれ2時間ずつ放送されたのだ。かぐや姫はとくに熱心に聞いた覚えはないけれど、知らない曲はほとんどなく、それどころか歌詞カードさえあれば歌えてしまう曲ばかりということにはちょっと驚き。とくに夜の総集編でのアコースティックセットで歌われた「僕の胸でおやすみ」や「ひとりきり」「あの人の手紙」あたりは感涙ものだった。

 吉田拓郎の曲は、そのクレジットで岡本おさみとか松本隆とかそうそうたる作詞家が書いていたことをあらためて再認識。思えば、字余りというか語りがそのまま曲になったような、今でいうラップのような唄づくりのはしりが彼だったようにも思う。「落陽」もよかったけれど、個人的には「外は白い雪の夜」に涙する。

 ライブの翌日の報道でも伝えられたけれど、異様に年代の高い野外ライブだった。出演者側にも高い音がでない人もいたりする。客席がとらえられると、リズムが微妙にずれている「おじさん」が大写しになったりするのはご愛嬌。

 「昭和」したWeekendはおしまい。2006年モードに切り替えるために(?)アイロンかけも終了。さぁ、気持ちもしゃっきりとね。



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