マラソン完走記 2000.11 


横浜マラソン 2000.11.12

 一度走ってみたかった大会「横浜マラソン」。レースそのものへの興味より、毎年レース後に開催される「中華街オフ」(オフミーティングの略、要は宴会です)がとても「おいしそう」で「たのしそう」というのが理由なんだけど・・・

 夜行バスで東京に一旦入り、その後横浜へ移動。どんより曇っていて肌寒い。関東に遠征するとよく「雨」を降らせることで有名(?)なので、きょうはなんとか汚名返上といきたいところだが、予報は午前中は「雨」とつれない。

 スタートは氷川丸の係留されている「山下公園」。関内の駅から横浜スタヂアムの横を抜けて会場に向かうが、なかなかおしゃれなというか「港町」の風情のある街並みだ。だが、結構距離があり受付時間の終了が近づき焦る。でも無事受付できてその後仲間のテントに向かう。今回は、仕事の関係もあって参加が微妙だったこともあって、誰にも「参加」を知らせない「ドタ参」だったのだがみんながあまり驚いてくれずちょっと残念。お天気のほうは横浜に着く頃からぐんぐんと青空がひろがってきて陽ざしも注いできて仲間から「雨男」と言われずにすんだのはよかった。

 コースは、スタートこそ「みなと横浜」の観光スポットだが、そのほとんどがコンテナが積み上げられたり、倉庫が建ち並ぶという埠頭や工業地帯を走るので景色はよくない。道幅は結構広いのだがふだんは大型トラックの交通量が多いのだろう、轍があって走りにくいところもあった。それと、何より「距離表示」がいいかげんなのは困りもの。トータルでkm4分7秒ペースで走っているのに、5km〜6kmの1kmは4分50秒かかっていたことになったし、そのかわり次の1kmは3分20秒でカバーしてた。こんな調子だから自分が今どのくらいで走っているかがよくわからない前半だった。あと、給水も少なかった。この日は結構暑くなったから余計にその必要を感じたのかもしれないけど。

 さて、わたしの走りはというと、結論から言えば「まぁまぁ」かな。スタートはゼッケン番号順かと思っていたら、もうびっしりと並んでいて前のほうに入れない。せっかく「320」と若い番号をもらったのに何もならないなぁと憤慨。スタートロスが35秒。スタートラインを越えてもなかなか「走る」というペースにならない。そして、ようやく集団が走り出してからも、道幅は広いのだがペースの遅い人が壁となって一向に自分のペースに持ち込めない。結局5km近くまでは、右に左に人をよけながら前へ前へとでていく走りとなる。ここでの無駄な動きが最後脚にくることになるのだけれど・・・10kmからは、km4分をわずかに切るペースにひっぱりあげられきもちよく走れた。ゴール直前の橋の上りでちょっとがくっとペースが落ちたが、まぁ満足のいく結果だった。ここで「速筋」にいれた刺激が2週間後のフルマラソンにどういう効果を表してくれるか・・・

 さてさて、おたのしみの「中華街オフ」は、エビ・カニの魚介類に、この店お得意のお肉(とくに臓物系)がふんだんにでて食べきれずに「空折り」をお願いする人がでるくらいで、いやぁ満足満足でした。ビールもよく進みました。

 ということで、走りにもそのあとのお楽しみにも「合格点」のあげられる大会でした。あとはコースだなぁ・・・

5km

22:09

 

199

114cm

10km

20:55

0:43:04

201

119cm

15km

19:51

1:02:56

204

123cm

20km

19:42

1:22:39

204

124cm

goal

4:22

1:27:04

206

121cm

スタートロス35”

 

東員マラソン 2000.11.26

 横浜マラソンから2週間。あそこでカツを入れた「速筋」が果たしてどうがんばってくれるかという思いで臨むはずだったこの大会。しかし、事前にわかっていたことだけど、横浜のあと業爆で思うような調整ができないまま当日がきてしまった。前日に3km強のサブスリーペースの走りをいれたくらいでは最後まで押し切れないことは必至の情勢で、きょうは「たのしんで」走ろうと車を走らせたのだが・・・

 朝の冷え込みはなく、時間の経過とともにまぶしい陽ざしが注いでくる。これは暑くなりそうだ。自宅を7時に出て名古屋高速・東名阪を使って会場には7時45分に到着。スタートは9時半なのでゆっくりできるなぁ・・・と思いつつ、スペシャルドリンクを持って受付へ。やわらかいペットボトルを使ってゼリー飲料とかを入れたものを作っていったのに、ゼリー飲料にそのまま名前のシールを貼っただけのものが多く受け付けられていて、「なぁ〜んだ」とちょっとがっかり。でも、こうしてスペシャルドリンクが置けるのってちょっとうれしい。

 この大会は、会場への交通の便が悪いことや制限時間が4時間と市民ランナーレベルではちょっと厳しいこと、あと、ことしが4回目とまだ十分に知られていないということもあるのでしょう、エントリーは170名と非常に少なくてびっくり。そして、何より「陸連登録・登記」の資格でエントリーしたのは23人しかいないことにびっくり。この大会は「日本陸連公認コース」で行われるので、ここでの記録は「公式記録」となるため、もっとその資格ででる人が多いものだと思っていたので・・・だから、ゼッケンナンバー11というまるで招待選手みたいな番号だったのにも合点がいく。

 参加人数に関係なく大会そのものにはしっかり「気合い」が入っていて、公認大会のルールにのっとって給水テーブルやスペシャルドリンクのテーブルが設置してあったほか、ボランティアの数はランナーの2倍以上は確実にいたし、ゴールはゴールテープを準備してくれたし、ゴール後は肩にバスタオルをかけてくれたりした。スタートの号砲とともにたくさんの風船が空に飛ばされ、白鳩も空に放たれたりもした。(これにはちょっと苦笑)でも、何といってもすばらしいのはスタートの東員町スポーツ公園の陸上競技場の設備だ。国際レベルの大会も開けそうな感じだし、参加人数が少ないから更衣室のロッカーも使えたし、ゴール後には温水のシャワーも使えた。後日、公式記録証も無料で送ってくれるらしい。3000円の参加料で「Tシャツ」に「図書カード500円」もついてたからこれはお値打ちかもしれない。

 コースは、東員町〜桑名市〜員弁町にまたがっている。主に田園地帯の中を走るため大きなアップダウンはないのだけど、いくつかの川を何度もいったりきたりで越えるので橋での上り下りや、小さなアップダウンは結構あって意外に脚にくる。30km手前の500mほどの上りと、35km手前の100mくらいの急な上りは、ちょうどふつうでもきつくなるところであるので苦しめられる。あと競技場と町役場の周りを何度も回るほか、結構右に左に角を回ることが多いのが難点かな。

 さてさて、肝心のわたしの走りといえば・・・案の定「苦しい」結果になってしまったなぁ。ウオームアップで軽くトラックを走ったときにからだが重く感じられたので、やっぱりきょうは「たのしく」走ろうと決めたのに、ゼッケン番号順の整列と言われ、なんとスタートラインからでることになってしまって、参加人数は少ないとはいえ後ろに100数十人を引き連れてのスタートになってしまう。抜かれるのは必至だけどあんまり迷惑をかけるようなスタートにはしたくないなぁと身構える。で、1周目(400m)はなんとか5番目で通過、2周目を終えて競技場からでていくときが15〜6番目か。この800mがなんと3分20秒くらいのペース。うわぁ、これでは絶対につぶれるとロードにでてからはペースを落とすが、もうこの時点ですっかり縦長の展開になっていてランナーの数珠繋きという状態はない。走りやすいといえばそうだけど、なんか淋しいものもある。5kmの通過は20分36秒。まずまずの入りだったが、最初のトラックでのがんばりのせいか、暑さのせいかいつになく汗をかいていて先行き不安。左足親指と右足薬指がシューズの先にあたっているのも気になる。

 結構、右に左に回らされて、とくに交通規制されていない道を右折するときには、もちろん誘導の人やおまわりさんは立っているのだけどちょっと危なかったりする。15km〜20kmは、ちょうど同じくらいのペースの人が3人ほどいて前後しながらいく。このあたりがいちばんペースがつくりやすかったのだが、徐々にふくらはぎが張ってきていて、まわりにつられて少しペースを上げたときやちょっと上りにかかると息があがる。スゥスゥ、ハッハッの呼吸ができず、スゥスゥ、ハッみたいな不規則な呼吸になるのだが、途端に「やめようこんな走り、息があがらないペースで走りきろうよ」と頭が命令を送る。そして少しペースを落とすということの繰り返し。それでも中間点を1時間27分45秒で通過。一応「サブスリーペース」なのだが、もうかなりふくらはぎにきていてサブスリーはあきらめていた。

 中間点あたりから35kmくらいまではまたほとんどひとり旅。前のランナーが100mは向こうということがつづく。25kmに置いたスペシャルドリンク「ゼリー飲料中心のもの」で復活するはずだったが、そうは問屋がおろさない。30km手前「いなべ公園」あたりの500mくらいつづく上りは、歩きたくて仕方ない衝動との闘い。このあたりからピッチもストライドもガクンと落ちたのがわかる。今回はスピード練習が圧倒的に不足しているので前半は伸びないストライドを204〜205のハイピッチでカバーしてきていたのだが、ここにきてピッチが稼げなくなったからもうペースダウンはしかたないところだ。でも、わずかなサブスリーの期待を抱きながら、でも「息があがらない」ペースを守ってなんとか気持ちだけで前へと向かっていく。

 35km直前、100mほどだが、急な上りがあった。脚が止まったように思えたがなんとか意地で走って(本人はそのつもり)駈けのぼる。ますます脚は重くなってきてもう「サブスリー」は頭から消える。でも、あとから時計を見てみたら35kmの通過の時点で残り32分で「サブスリー」が可能だった。しかし、時計を見る余裕も、そして、たとえ見たとしてもそこに復活するだけの余力は残っていなかった気がするが・・・

 員弁川の堤防に出て「残り5km」同じくらいのペースで走っているランナーが20mくらい先に3人。少しずつ離れていきそうなのを気持ちだけは追っているが、脚はますます出なくなってきた。「あと4km」 「あと3km」・・・小さな上りが苦しくて歩きたくなる。「40km」給水で立ち止まりたくなる・・・「あと2km」競技場の照明塔が見えてくる。堤防から下って「あと1km」競技場の入り口はもうすぐだ。プランターで飾られた競技場への進入路。テレビでおなじみのエリートレースのような設営だが、そんな心配りに感動する余裕はない。あとトラックを1周。ゴールに置かれた時計が2時間59分台を刻んでいる・・・さっきまで200mくらい先にいたランナーの背中が20mくらい前に迫ってきたがここまで。ゴールテープを両手を上げて切った。やったぁ・・・なんとか最後まで走り切れた! そのままトラックの内側の芝生に座り込む。あ、時計を止めるのを忘れた・・・

 3時間1分40秒くらいだったでしょうか・・・まぁ、今回の調整ではこんなもんでしょうね。なかなかフルマラソンは難しいです。でもこの大会は記録狙いの方にはいいかもしれないですよ。結構自信を持っておすすめできます。途中から気になっていた指のほうは右足薬指は大きな血豆になっていて、ツメも死んでしまったようです。左親指はだいじょうぶだったみたい。スタート前にワセリン代わりのディクトンをちゃんとぬったんだけどなぁ・・・うちに帰ってからも右の薬指はちょっと痛いです。でも、あんなにわたしを苦しめたふくらはぎをはじめとした脚の重さはいったいどこにいったんだぁ!

5km

20:36

 

204

119cm

10km

20:53

0:41:30

205

117cm

15km

20:44

1:02:15

204

118cm

20km

20:48

1:23:03

202

119cm

25km

21:29

1:44:32

203

115cm

30km

22:10

2:06:43

200

113cm

35km

21:55

2:28:38

201

113cm

40km

22:42

2:51:20

199

111cm

goal

10:24

3:01:44

195

106cm




 2月15日、もうすっかり忘れていた頃になって、公式記録証が届いた。なんとまぁ、のんびりした大会なんでしょう。完走者が男子110名、女子5名の大会なんだから、手作業で集計してもどれだけもかからないだろうにね。一応公式記録証は、毛筆、手書きではありましたが。