この冬いちばんの寒気団の南下でお天気が心配された1月14日(日)、北風は強く寒さはしみましたが、雪は少しの間舞っただけで、なんとか無事終了できました。雪による交通機関の乱れもなく、遠くは千葉・東京、大阪、そして信州松本からのみなさんにも予定どおり参加いただけました。どうもありがとうございました。また、地元名古屋からご参加いただけたみなさんにも、もちろん感謝いたします。
今回、パソコン通信やインターネットのメーリングリストなどで知り合った仲間の集まりというのに、何故かだれも「デジカメ」を持ってこず、わたしも持って出るのを忘れてしまったので、まったく画像のないレポートとなりますが、当日の様子を書き記しておきます。
●10時35分
JR名古屋駅1番2番線ホーム。各地から集合いただいたみなさんで、まずは名古屋名物「きしめん」で腹ごしらえを。駅のホームの麺類といえば、通常「そば」か「うどん」でしょうが、名古屋は「きしめん」が定番です。麺が平たく薄いのでゆで上がりが早いのからというのが売りですが、今回一度に10人近くがお店に入ったため、予定していた10時52分発の普通電車は発車してしまいました。15分間隔なのでホームで次の電車を待つのですが、JRセントラルタワーズの陰で陽ざしが注がないうえに、北風が強く吹きぬけるので、寒さがひとしお。このあとの走りがどうなるのやら・・・と不安がよぎったりします。不気味な雪雲がうかんでいるのも見えるし・・・
●11時25分
JR笠寺駅まで移動し、そのあと歩いて拙宅に。ここで、走るウエアに着替えてもらったり、走るのに不要な着替えなどの荷物やコートなどを預かったりしました。そして、スタート前のいつものお約束、カンチャンの号令でウオーミングアップを。手首と足首とついでに首も回して・・・という号令に、3つはいっぺんにできないと悲鳴(?)をあげたり、からだの硬い高校生に、足がひねられないわたしなど、笑い者も続出しながらのスタート前でした。この頃には陽ざしがいっぱいに降り注いでいたし、スタートから7km近くは追い風になることもあって、心配したほど寒さにふるえるようなこともなく順調なスタートが切れた。拙宅からのスタートは、予定より15分遅れの11時45分。ちょうど電車1本分だった。
旧東海道に入って、笠寺観音〜笠寺一里塚(名古屋市内に唯一現存する一里塚)〜鳴海へ。鳴海「本町」のコンビニで小休止を考えていたのですが、寒さで汗はかかないので給水必要な方もなく、まだまだみなさん快調ということで、休憩なしで次のポイントである「有松」をめざすことに。疲れていないこともあるし、寒いので動いていた方が楽ということもあってか全般にペースは速めで、1km6分はかかっていない。
●12時40分
スタート時点の15分の遅れを吸収してしまい予定の時間に「有松」着。江戸時代の街道筋の風情を残した家並みに一様に「感嘆」の声をあげつつ、「住みにくそう」という現実的な感想も。ここでは、下見の時に見つけた小さいお店に立ち寄る。おじさんとおばさんのふたりでやっているお店なのだが、「味噌串カツ」「みそどて串」「お好み焼」を立ち食いさせてくれるのだ。串カツを味噌ダレにドボッとつけるという「名古屋」チックな食べ物だが、遠路組だけでなく、名古屋在住1年半というのに食べたことがない人もいて、果たして味は・・・と見ていたのですが、これが大好評。お肉も大きめで衣も厚すぎなくて味噌もいい味、これで1本50円なら文句なしと思っていたわたしとしては、下見の甲斐があったというもの。みそどて串(100円)もかなりの方が食べていたし、食べてすぐ走るとおなかが・・・と躊躇していた方も「これはうまい」と結構食べていたりして・・・
ほんとは給水も含めて20分くらいの時間を予定していたのですが、止まるとやはり寒さがしみてくるのと、これ以上この味噌串カツのお店の前にいると「ビール」が飲みたくなってしまう!という声もでて、少し早めにスタート。ここからは鳴海団地の中を抜ける、大きく上ってその分大きく下るコースとなる。
●13時00分
上って下った「相原郷」のディスカウントスーパーで休憩をとる。これは予定していなかったのだけど、全体に早めに進行してきていることや、先ほどの「串カツ」休憩もそうだけど、外にいるとやはり寒くてゆっくりできないこともあって、次に予定している「公園」での小休止ではなくて、どこか建物の中に入れるところをと考えながら走っていたら、ちょうどおあつらえ向きのディスカウントストアがあったというわけ。中にスガキヤなどの飲食関係のテナントがあることは知っていたが、なんと名古屋(岐阜)発で、最近全国に広まりつつある「コロちゃんのコロッケ」のインショップがあった。何人かの人がここで揚げたてを頬張っていた。
13時15分にスタート、ここからはまたしばらくゆるやかにうねるような上り下りとなる。風が向かい風になり、まだまだ造成中で建物がまばらなので、まともに風を受けちょっと寒さがこたえはじめる。小さな歩道のへこみに足をとられる人や、ちょっと遅れ気味になるひとが出始める。先頭でコースをひっぱるわたしは、少しずつペースをだしいれしながら、べつのことを考えていた。宴会の開始時間は17時と決まっている。逆算して、スーパー銭湯を出る時間、バスの時間は決めてある。スーパー銭湯への荷物の搬送の時間も15時と打ち合わせている。このままではだいぶ早く着いてしまう・・・と。練習会などの経験豊富なカンチャンのアドバイスもあって誰にも言わずに遠回りのコースへと角を曲がる。結局、約3km遠回りをして「滝の水公園」へ到着。ここで時間はほぼ予定の時間となる。
●13時55分
滝の水公園の高い丘の上。遠くに雪をかぶった養老の山々が見える。関ヶ原や伊吹山のほうは雪雲にかすんでいる。名古屋港あたりの工業地帯の煙突からの煙は真横にたなびいていて風の強さを表している。晴れていてもこれだけ寒くては遊んでいる人はほとんどいない。丘の上を周回する道で2チームわかれて駅伝でもする?という声もでたが、バトンにするものがないとかなんとか言ってるうちにうやむやになってしまう。
●14時15分
相生山緑地に到着。ここは里山の自然をそのままに残すために、地主さんから土地を借りて名古屋市とボランティアの方たちで維持運営している貴重な緑地だ。竹林の中を落ち葉を踏みしめ一気に下ったかと思うと、雑木林をぐんと上っていき、さっと視界が開けたところが梅林といったぐあいで、高低差34mのなかにいっぱい自然が残っていて、路も細いものをいく筋もめぐらせているので、いつ来ても迷子のようになってしまうなどとても楽しく飽きないところだ。今回はそのなかでもいちばん高低差のある道筋を選んで入っていく。最初のうちこそみんな走っていたのだけど、ここまでの疲れもでてきているし、何より舗装していない自然の路なので石がゴロゴロしていたりするところもあって、だんだん隊列が長くなってきたので、途中からガシガシと歩くウオーキングに変える。ちょうどその頃、空が一面雪雲に覆われたかと思うと、風に乗って雪が舞い始めた。さいわいさほど強くならず、ゴールも近づいているので気持ち的にはめげずにすんだ。(一瞬、第2回の時の激しい雪を想像して身構えたけれど) ウオーキングとなったこともあって、ちょうど時間が予定とぴったりになった。
●15時00分
何回開催してもラストはみんな元気になるもの。今回も「スーパー銭湯」へは最後に一気の上りを用意しておいたのだけど、みんな坂を坂と感じなさせない走りで駆け上がってしまいました。荷物を搬送してきた家内の車もどんぴしゃで到着。バスの時間までのちょうど1時間。ゆっくりのんびりお風呂を楽しむことができました。早々と「泡」をたのしんだ人も何人かあらわれました。まぁ。これが楽しみで走ってるんだからね。
●16時40分
バスの移動も渋滞もなくスムースで、宴会を予約していた野並の「モルツ館」には20分も早く着いてしまいました。幸い、部屋には入れてもらえたし、暖房も入れていてくれたんだけど、一応宴会開始は17時だし、何より営業時間が17時からなので食べ物も飲み物もすぐには出てこない。ヘビの生殺し(?)状態で待つこと17〜8分、大根のサラダを皮切りにいくつかのメニューがテーブルに並び、鍋もコンロにセットされた・・・。そして17時。やっと待ちに待った生ビールのピッチャーが!みんなのグラスに行き渡るのがもどかしく、行き渡ったと同時に簡単なお礼と乾杯の音頭をとったのだが、「すっごい早口だった」と言われる始末。だって、飲みたかったんだもん!・・・っていう思いはみんな同じようで、ピッチャーの空くペースの速いこと速いこと。食べるもののほうも、よくよく考えればあまりちゃんと食べずに走っていたわけなのでどんどんみなさんの胃の中へ消えていきます。いやぁ、幹事としてはとても小気味いい思いがします。料理が残ったときくらいもったいない思いがすることはないですからね・・・
ということで、デザートまでの全13品。和洋エスニックなんでもありという感じで、いかにも名古屋らしい「お値打ち」感にあふれたコースだったし、1200円の飲み放題(2時間)も、あのピッチャーの量なら十分元をとったといえるような気がします。
●19時15分
地下鉄桜通線「野並」駅。みなさんはきょうの一日を楽しんでくれたのかなぁ・・・市内在住の方が途中「御器所」「今池」と下車していき、関東・関西・信州組を送るために「名古屋駅」に向かう。雪での遅れが気になったが定刻通りで動いていて一安心。新幹線の自由席にはかなりの列ができているとのことだったが、無事座っていけたとのこと。
●20時30分
自宅のこたつの中。いつものことだけど終わってホッとするより、「さみしさ」を感じてしまう。ふだんひとりで走っているから、こうして多くの仲間と走れるのはうれしくてしかたない。それが終わってしまうと「あ〜ぁ、またこれからひとりで走るんだなぁ」という気持ちになる。べつに走るのがきらいなわけじゃないし、きっと何事もなかったように走り出すんだろうけどね。
以下は、メールやパソコン通信の会議室に書き込んだ「告知文」です。
お待たせしました1年半ぶりの名古屋走ろみゃあオフ開催のお知らせです。(えっ? だれも待ってなかったって? 涙)
【名古屋走ろみゃあオフ】のご案内「最終確定版」 ◆◆◆みそ串カツ・きしめんを食べよう!◆◆◆ |